昨年リンガスキルBusinessでB2レベルを取得しました。
この経験を基に、この記事ではリンガスキルBusinessでB2レベルを取得するために私が考えた解答法をご紹介していきます。
昨今商社などの就職試験でリンガスキルBusinessの活用が増えてきました。
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リンガスキル Business受験予定の方は、是非この記事を参考にしてみてください。
リンガスキルBusiness スピーキング対策集
リンガスキルBusiness過去問(改題)対策集(ライティング)
◆リンガスキル Businessの試験概要
リンガスキル Businessでは、Speaking,Writing,Reading,Listeningの4技能を測定する試験が行われます。具体的には以下の通りとなります。
引用:リンガスキル Businessサイト
昨年リンガスキルBusinessでB2レベルを取得しました。
この経験を基に、この記事ではリンガスキルBusinessでB2レベルを取得するために私が考えた解答法をご紹介していきます。
リスニング解答法
リスニング試験では、短い会話の内容選択(内容選択問題)、アナウンスやインタビューなどの長い英文の聞き取り(長文リスニング問題)が出題されます。それぞれの問題への解答法は以下の通りとなります。

上記がリスニング解答法になります。それぞれ確認していきます。
[内容把握問題]
❶最初の10秒間で問題文と選択肢を確実に把握する
内容選択問題では、最初の画面で問題文と選択肢が表示されます。問題文と選択肢を読む時間が10秒与えられるので、この時間で内容を把握します。
下記の問題を例に取ると、
(問題文)
Two colleagues are visiting an exhibition. Where do they arrange to meet later?(2 人の同僚が展示会を訪れています。後でどこで会う予定ですか?)
→場所が問われていることを確実に把握
(設問)
場所の絵が描かれていて、青く表示されているRestaurant、IT Room、Liftsの3点を頭に入れます。

❷1回目で聞き取れなくても慌てず、2回目に集中する
音声は2回流れます。1回目で聞き取れなくても慌てずに、2回目に集中します。2回流れることを頭に入れておくだけで、気持ちが楽になり落ちついて問題に集中することができます。
[長文リスニング]
❶最初の45秒でトピックから問題をイメージ
長文リスニング問題では内容選択問題と同じく、最初の画面で問題文と選択肢が表示されます。ここで非常に重要なことは、トピックを把握し、この問題をイメージすることです。下記の問題を例に取ると、
Interview with Bob Dacre, CEO of a waste recycling business
の部分です。

❷.❶でイメージしたことを基に設問に目を通す
上記を例に取ると、社長にInterviewすることをイメージして、設問に目を通します。
❸上の設問から順番に確認しながら音声を聞く
音声は基本的には、設問の順番通りに流れてきますので、上の設問から一つずつ確認しながら音声を聞いていきます。
❹解答が分かれば素早く該当の選択肢をクリック
解答が分かれば素早く該当の選択肢をクリックし、次の設問に目を通します。

❺1回目で分からない場合は、無理に解答せず、次の設問に集中する
長文リスニング問題も、内容選択問題と同様音声は2回聞くことができるので、無理して解答することはありません。分からなければ、スキップして次の設問に集中します。
リーディング解答法
リーディング試験は、①読み取り選択問題、②センテンス空所補充、③多肢選択空所補充問題、④記述式空所補充問題、⑤長文リーディング問題の5つの設問から構成されています。

上記がリーディング解答法になります。それぞれ確認していきます。
❶選択肢→問題文の順で解答&Subjectを確実に確認(読み取り選択問題)
読み取り選択問題は短いテキストが含まれた掲示、図、ラベル、メモ、手紙を読み、テキストの意味に最も近いセンテンスまたはフレーズを選択する問題になります。3つの選択肢が用意されています。
この問題の解答のPointは、設問に目を通して、何が問われているのかを把握してから問題文を見ることです。以下の問題を例に取ると、”The Head of IT now thinks”は、3つの設問共に共通している部分です。つまり、この問題は、”IT部門の責任者が何を思っているのか”を問う問題だと分かります。
次にPointになるのが、Subjectの部分です。これは、すべての問題であるとは限らないのですが、下の例のようなMailや手紙、掲示などの問題ではSubjectがありますので、目を通していきます。ここには問題文を把握する上で、非常に有益な情報が記載されています。以下の問題だと、”Post of Network Administrator(ネットワーク管理者の職)”の部分です。この情報と、先ほど確認した設問の情報を併せて考えると
「IT部門の責任者は、ネットワーク管理者のPostについて、何かしらの考えがある」と推察することができます。

❷トピックをきちんと確認する(多肢選択空所補充問題)
多肢選択空所補充問題はテキストの空所に入る正しい単語またはフレーズを選択する問題になります。空所ごとに4つの選択肢が用意されています。
この問題の解答のPointは、トピックを確実に確認して内容を把握することです。この手の問題ではあまりトピックを記載していない問題が多いのですが、この多肢選択空所補充問題では、トピックが記載されているので、確実に確認しておきます。トピックを把握することで、文章理解の向上が図れます。

また、問題をクリックすると選択肢が変わるのですが、これを知らずに私は最初受験し、時間をロスした経験があるので注意が必要です。

❸”文法知識を問う問題”ということを前提にして解答を考える(記述式空所補充問題)
記述式空所補充問題はいくつかの単語が欠けた(空所がある)短いテキストを読み、それぞれの空所に欠けている単語を書き入れる問題になります。
基本的には、文法知識系の問題が出題されますので、簡単な単語が解答になることが多いです。この前提を知っていれば、無駄に難解な単語を考えたりすることも防ぐことができます。

❹一つ目の設問→問題文→2つ目の設問→問題文の流れで解答(長文リーディング問題)
長文リーディング問題は長めのテキストを読み、一連の多肢選択問題に解答する問題になります。基本的に問題はテキスト内の情報と同じ順序で並んでいますので、設問を見て問題文、次の設問を見て次の問題文、のように解いて行くことがこの問題の解答Pointになります。
下記の問題を例に取ると、21の設問を先ず読んで、それから第1パラグラフを読み、解答を考えます。以降はこの流れ通りで、22の設問を読んで第2パラグラフを読み解答を考えていきます。

スピーキング解答法

上記がSpeakingの解答法になります。
一つずつ確認していきます。
Part1(インタビュー)の解答Point
・解答時間10秒の問題は、基本的に質問されたことに対してのみ答えればOK。
・解答時間20秒の問題は、質問に対して先ずは問われていることに対して答えて、それからその理由や具体例などの補足説明を加えて解答文を作る。
パート1は、簡単な質問を8つ答えるインタビュー問題になります。1-4までの質問は、10秒間答える時間が用意され、5-8の質問は20秒間答える時間が用意されます。最初の2問は、評価対象外になります。

上記のインストラクションが画面に表示され音声が流れた後、下記のような8つの質問が音声のみで出題されます。
1-4の問題は、基本的に質問されたことに対してのみ答えればOK。もし簡単な補足説明を加えられそうならなお良し。
1.What’s your name?(評価対象外)
解答例
My name is Taro Yamada.
2.How do you spell your family name?(評価対象外)
解答例
It is Y-A-M-A-D-A.
3.Where are you from?(解答10秒)
解答例
I’m from Kanagawa.
4.What’s your job?(解答10秒)
解答例
I work in sales at a pharmaceutical company.(私は製薬会社で営業の仕事をやっています。)
5-8の問題は質問に対して先ずは問われていることに対して答えて、それからその理由や具体例などの補足説明を加えて解答文を作ります。
5.How long have you been in present company?(解答20秒)
(今の会社にどのくらいいますか?)
解答例
I have been in present company for 5 years. After graduating from university, I joined the present company. I have gained a lot of experience at this company.
6.How do you use English in your work?(解答20秒)
(仕事で英語をどのように使っていますか?)
解答例
I mainly use English for internal meetings. I also use English when talking on the phone or communicating with overseas personnel by email.(私は主に社内の会議の際に英語を使用します。また、海外の担当者と電話で話す際やメールでやりとりする際に英語を使います。)
7.What is your career for the future?(解答20秒)
(将来のあなたのキャリアは?)
解答例
I would like to work in sales planning in the future. So, now I would like to gain experience in the field of sales and make use of that experience in sales planning in the future.(私は将来的に営業企画を行う仕事をしたいと思っています。なので、今は営業の現場で経験を積んで、将来的に営業企画でその経験を生かしたいと思っています。)
8.What will you do at work next week?(解答20秒)
(来週は仕事で何をしますか?)
解答例
Next week, I will be on a business trip to Vietnam to discuss production with the local factory manager. In Vietnam, I’m looking forward to eating pho, a local dish.(私は来週、現地の工場長と生産に関して打ち合わせを行うためにベトナムへ出張する予定です。ベトナムでは、郷土料理のフォーを食べるのが楽しみです。)
Part2(音読)の解答Point
パート2では、8つの文を音読する問題になります。8秒間で文章を確認し、10秒間で1文を音読します。




上記がPart2の問題例になります。
以下がPart2の解答Pointです。
❶強弱をつけた読み方をする
→英文には、単独で独立した意味を持つ「内容語」と、文法的な働きを持っていますが内容的な意味が希薄な「機能語」があります。英文を読む際には、聞き手にとって重要な内容語に強勢を置き、文法的な役割しか持たない機能語は弱く発音するようにします。内容語の中でも、特に伝えたい部分ははっきりと読みます。
<内容語:名詞,形容詞,動詞,副詞,指示代名詞,疑問詞>
<機能語:冠詞,助動詞,人称代名詞,前置詞,接続詞など>
❷基本のイントネーションを守る
→イントネーションとは音の高低(ピッチ)のことで、音調や抑揚とも呼ばれます。音読問題では、基本のイントネーションを守ることが大切になってきます。リンガスキル試験では、ほとんどが平叙文なので、下降調になります。
(1)下降調
・平叙文の終わり
She is a manager↘️
・Wh疑問文の終わり
When did she start her career↘️?
(2)上昇基調
・Yes/No疑問文の終わり
Was she the head of HR last year↗?
(3)並列の場合
・下げ調子は選択肢の終わりを示し、並列が続く限り上げ調子で読み、最後で下げます。
2つ並列: A↗️and B↘️
3つ並列: A↗️,B↗️and C↘️
❸無理に早く読まない
→言い直し、言いよどみはスコアに影響します。無理に早く読まず、止まらずにはっきり読める速さで音読することが大事です。
Part3(プレゼンテーション)の解答Point
パート3はあるトピックに対して自身の考えをプレゼンする問題になります。

上記のインストラクションが画面に表示され音声が流れた後、タスクが表示され、読むためと解答の準備のために40秒間与えられます。その後1分間で、タスクを含んだ解答を答えます。
問題例

この問題の解答Pointは
・上から順番に質問に答える
・理由に関する質問は、理由+具体例で解答する
ことです。これを踏まえて、上記の問題を解答すると以下のような感じにまります。

Part4(グラフを用いたプレゼンテーション)の解答Point
Part4はグラフを用いたプレゼンテーション問題になります。出題されるグラフは,円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフなどになります。

上記のインストラクションが画面に表示され音声が流れた後、下記のようなグラフとタスクが表示され、読むためと解答の準備のために1分間与えられます。その後1分間で、タスクに対しての解答を答えます。


この解答のPointは
①グラフの概要(何を表しているか)を説明
This diagram shows〜
②グラフの詳細(細かい特徴)を説明
A increases〜
B decreases〜
の順に解答することです。これを踏まえて、上記の問題を解答すると以下のような感じにまります。

Part5(ロールプレイ)の解答Point
パート5は、1つのトピックに関連する5つの質問に返答する問題です。40秒で文章を読み、20秒で質問に対して解答します。
以下が問題例になります。


この問題を解答する上でのPointは、
質問に先ずは答え、次に理由や具体例などの補足情報を付け加える。基本的にはPart1と同じ要領で解く
になります。
このPointを踏まえた上で上記の問題を解くとすると、以下のような感じになります。

Question2については、個人と組織についてそれぞれ答えているため、若干解答法としては変わっていますが、基本的な軸としては、質問に答える→理由 の順になります。
リンガスキルBusiness スピーキング対策集
ライティング解答法
ライティングテストは、Email問題と長文作成問題からの2つのパートで構成されています。

上記がWritingの解答法になります。
一つずつ確認していきます。
❶基本フォーマットを使い解答
Part1のEmail問題、Part2の長文作成問題ともに、基本的な解答のフォーマットが存在します。以下Part別に見てみます。
[Part1:Email問題の基本フォーマット]
・挨拶
Dear 名前
・3つのタスクへの解答
・締めの挨拶
・自分の名前
上記がPart1の解答フォーマットです。下記の問題を例に取ってみてみます。
赤、青、黄色、緑の下線部分が該当箇所です。

[Part2:長文作成問題の基本フォーマット]
・導入文
・3つの質問に解答
・締め
上記がPart2の解答フォーマットです。下記の問題を例に取ってみてみます。
赤、青、緑色の下線部分が該当箇所です。

❷3つのタスクへの解答をそれぞれ考え、流れを決める
❶のフォーマットで解答することを基本として、実際解答を考える場合に先ずやることは3つのタスクの解答をそれぞれ考えて、それから流れを決まることになります。
先ずPart1から見てみます。
下記の問題を例に取ると、赤、青、緑の下線で書かれている箇所が3つのタスクのそれぞれの解答になります。この問題については、3つのタスクを上から順番に解答する形になっていますが、問題によっては組み替えて解答する方がbetterの問題もあります。これが流れを決める作業になります。

続いて、Part2について。
下記の問題を例に取ると、3つのタスクへの解答を先ずはそれぞれ考えると、例えば
◎why you think the amonut of traffic is increasing in your town
→地下鉄が不便、道路幅が狭い、ガソリン価格の下落など
◎what problems the increased traffic is causing in your town
→大気汚染、騒音、事故など
◎how the amonut of traffic in your town could be reduced
→なぜ交通量が多いのか、その理由を把握して、その理由に対して対抗策を考える
のようにできます。
そして3つのタスクの解答を考えたら、あとはどのように文を構成するのか流れを考えていきます。
例えば
①交通量が多いと、こういう問題がありますよ、と提示
②なぜ交通量が多いのか、その理由を把握することが解決策になる、と提示
③交通量が多い理由とその対抗策を提示
のようにできます。
また、理由を解答する場合、理由の後に補足情報(詳細)を付け加えるとより説得力が増す解答になります。赤字の()の部分が該当箇所になります。

❸肉付けを行う
基本的には❶と❷ができれば解答としては十分なものになります。❸については、時間に限りがあれば行うこととします。
以下肉付け箇所になります。


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