一部上場企業に勤める30代です。海外勤務も経験あり。TOEIC900点。年収は2000万弱。

とある記事に「三井物産は、海外赴任の条件として英語力B2 以上（CEFR 基準）を社員に求めている」というのを見つけました。また英語の測定方法としてリンガスキルBusinessを採用しているようです。(採用試験では実施されていません)

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自身も海外勤務の経験があるので、その経験も踏まえて、英語力B2 以上（CEFR 基準）を身につける方法をご紹介していきたいと思います。

◆CEFRとは？B2レベルはどれくらいの英語レベル？

CEFRとは外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準の評価基準になります。CEFRの等級はA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分かれており、その言語を使って「具体的に何ができるか」という形で言語力を表すことができます。

この表にはB2レベルとは

• 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できる。
• お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
• かなり広汎な範囲の話題について、明確で詳細な文を作ることができ、さまざまな選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できる。

と書かれています。

これはつまり、要約すると

「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能全てで、業務に支障が無いレベルの英語力を保有している

になります。

◆4技能全てで、業務に支障が無いレベルの英語力(B2レベル)を身につけるには

4技能全てで、業務に支障が無いレベルの英語力(B2レベル)を身につけるには、海外赴任の経験を踏まえると、以下のプロセスで勉強していくことをオススメします。

❶TOEIC800点を取得

❷リンガスキル BusinessでB2レベル取得(三井物産が採用している試験)

❸基本的な日常英会話をマスター

❹ビジネス会話の英語表現を覚える

❺会議/プレゼン/交渉/電話の各場面の英語表現を覚える

それぞれの理由と勉強法を見ていきます。

❶TOEIC800点取得

4技能全てで、業務に支障が無いレベルの英語力(B2レベル)を身につけるために先ずやるべきことがTOEIC800点取得です。

TOEIC800点取得の理由

TOEIC800点は先ず取るべきものだと思います。TOEIC800点を取得することによって、以下のようなことが起きます。

➡️基礎的な単語・文法・読解力が身につき、ある程度の英文は読めるようになる

➡️簡単な英語は聴けるようになる

英語学習をしていく上で土台になる部分をTOEIC800点を取得することによって作ることができます。

また下表は文部科学省が出しているCEFRの各レベルと各英語試験との対照表ですが、この表を見るとCEFR B2レベルはおよそTOEIC800点レベルということが分かります。

になります。

またTOEICは知名度が高く高い点数を取得することによって、就活や転職にも有利に働きます。

TOEIC800点取得のための勉強法

TOEICの勉強には、「スタディサプリ」をオススメします。

理由は２つ。

「スタディサプリ 」をオススメする理由は2つあります。

スタディサプリENGLISH TOEIC®対策

スタディサプリEnglish　コーチングプラン

1つ目がスマホ一つでTOEIC学習が完結することです。

「スタディサプリ 」は、スマホでパート毎の講義動画、単語帳、問題集などTOEIC学習で必要なことが全て完結できます。

スマホでの学習なので、通勤中の電車などでも学習が可能です。

「スタディサプリ」をオススメする理由2つ目は、豊富な問題量が収録されていることです。TOEIC900点を持っている私の経験上、TOEICの点数を上げるためには数多くの問題を解くのが重要になってきます。本での学習などの場合、何冊も問題集を購入する必要がありますが、「スタディサプリ」の場合何十冊分もの問題集が収録されているので買う手間がかかりません。

「スタディサプリ」については詳しくは下記の記事をご参照下さい。

スタディサプリENGLISH TOEIC®対策

「スタディサプリENGLISH TOEIC TEST対策コース」の内容と使ってみての感想

「スタディサプリENGLISH TOEIC TEST対策コース」を使ってTOEIC学習を2月やってみた結果

TOEICの勉強法は下記の記事にもまとめています。

TOEIC700点から800点を最速で取るための勉強法

❷リンガスキル BusinessでB2レベル取得(三井物産が採用している試験)

TOEIC800点取得できたら次はリンガスキル Business B2レベル取得を目指します。この試験は三井物産が社員に求めているもので、実際海外赴任判定に使用しているようです。

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リンガスキルとは、ケンブリッジ大学英語検定機構が開発した、国際基準CEFRレベルを迅速に判定できるオンライン型の英語4技能テストです。

リンガスキルには「General」と「Business」の2つの種類があります。

リンガスキル Generalは日常生活で用いられる英語力を測定し、大学の入学選考や卒業認定、その他ビジネスに特化しない職務の採用で活用されています。
大学入試で活用できるリンガスキル Generalの解答法と対策

リンガスキル BusinessでB2レベル取得(三井物産が採用している試験)をすべき理由

リンガスキル Businessはビジネス・企業環境で用いられる英語力を測定します。ビジネスの言葉に通じていることを確認するために採用試験などで活用されています。

この試験は、実用的なビジネス英語を測定するのに非常に優れた試験です。

大手企業が注目！英語力を測る国際指標CEFRとは～Linguaskill Businessを活用しスピーキング力強化に取り組むグローバル進出企業事例

リンガスキルBusinessを勉強することで、4技能を満遍なく学習することができます。また実際のビジネスの現場で起き得るシチュエーションを想定した問題が数多く出題されるので、ビジネス英語を習得する上では非常に効率的なな試験です。

TOEICにもSpeakingとWriting試験がありますが、リンガスキルBusinessの方がより実践的なビジネス英語が出題されるので、私は勉強するならリンガスキルBusinessをオススメします。

また上記で話した通り、三井物産では、海外赴任要件の測定方法としてリンガスキルBusinessを採用しています。これは採用試験では実施されませんが、入社後海外赴任させる前にはリンガスキルBusinessを受験させるということなので、採用試験時にエントリーシートにリンガスキルBusiness B2レベルと書ければ大きいアピールポイントになる可能性があります。

リンガスキル BusinessでB2レベル取得のための勉強法

リンガスキルBusinessに関する参考書や問題集などがほとんど存在しないので、非常に対策が難しい試験です。自身も受験経験があり、非常に勉強に苦労しました。その受験経験を活かして対策集などを独自に作ったので、活用してみてください。

リンガスキル Businessの攻略法

リンガスキル Businessの解答法と対策(スピーキング編)

リンガスキルBusinessの解答法,過去問,対策集(ライティング編)

❸基本的な日常英会話をマスター

TOEIC800点、リンガスキルBusiness B2レベルを取得した後は、基本的な日常英会話マスターを目指します。

基本的な日常英会話マスターすべき理由

海外勤務の経験上、TOEIC800,リンガスキルBusiness B2だけでは、業務を行う上で英語力は不十分です。特に日常英会話は、両試験共に多くは出題されないので、勉強する必要があります。

日常英会話は映画でマスターする

海外赴任出来る英語力の2つ目が日常英会話の習得。基本的な日常英会話を身につけるのにオススメなのが映画です。映画で話される英語は、本当にネイティブが日常で使うものであり、また発音・速度も明瞭で聞き取りやすいTOEICとは違い聞き取りづらくかつ早いものです。

映画を使って英語学習をすると以下のようなことが起こります。

<リスニング力が大幅に向上する>

上でも述べた通り映画で話される英語は、本当にネイティブが日常で話される発音、速度なので、この英語に慣れることでネイティブが話す早くて聞き取りづらい英語も聞けるようになってきます。

<ネイティブが使う音のつながりで発音することが出来るようになる>

ネイティブは単語一つ一つを明確に発音しません。

例えば映画「インセプション」で出てくるフレーズ

“Or have you know all along?”

はorとhaveとyouを繋げて1つの単語のように、「オｱビュー」というように発音しています。

これは学校の英語教育では教わりませんし、TOEICなどの勉強でも身につけることはできません。

こういった音のつながりを映画で見聞きすることで、ネイティブが使う音のつながりで発音することが出来るようになります。

<ネイティブが本当に使う英語表現を身につけられる>

上でも述べましたが、映画で出てくる英語というのはネイティブが普段使う英語が使われます。よほど特殊な映画じゃない限り、映画で使われている英語表現を、そのまま英会話で使うことができます。

具体的な勉強の仕方

私が具体的に映画を使って英語を勉強した流れは以下の通りです。

❶リスニング

↓

❷聞いたままの音をそのまま発音

↓

❸英字幕,日本字幕を見て内容理解

↓

❹音読

❶リスニング

最初は字幕無しでとりあえず英語をそのまま聞きます。短い尺で何度も同じ箇所を聞きます。

❷聞いたままの音をそのまま発音

リスニングで聞いた音をそのまま発音します。字幕を見ずにです。

❸英字幕,日本字幕を見て内容理解

英字幕,日本字幕を見て内容理解します。単語や文法、語法も完璧に理解する。以下のような要領で分からないことは調べます。

<映画「インセプション 」でのフレーズ>

“A man possessed of some radical notions. “(途方もない考えに取り憑かれた男だった)

映画「インセプション」のスクリプト&英文徹底解説

❹音読

英文の発音、内容を理解した後は、ひたすら音読。

❶から❹を繰り返すことで、映画1本を英語で完全に理解できるようになります。

❹ビジネス会話の英語表現を覚える

TOEIC800点、リンガスキルBusiness B2レベルを取得、基本的な日常英会話をマスターした後は、ビジネス会話の英語表現を覚えます。

ビジネス会話の英語表現を覚えるべき理由

日常英会話と同様、海外勤務をするためにTOEIC800,リンガスキルBusiness B2に加えて現場で使用するビジネス英語の表現を積み増しする必要があります。

ビジネス会話の英語表現の身につけ方

TOEICは、点数取得だけ考えて勉強すると英語は喋れるようにはなりませんが、アウトプットを意識して勉強するとある程度の会話はできるようになります。

具体的な勉強のやり方はシンプルで、TOEICの問題の日本語訳をひたすら英語に変換していくだけです。

例:Part2の問題

このような感じで日本語を英語に変換していきます。

以下のサイトは、私が実際に自分のノートにTOEICの表現を書いたものをまとめた英訳問題集になります。②の勉強を効率的にできると思いますので是非ご活用いただければと思います。

[就活・転職・昇進・海外赴任で使える]TOEICを活用してSpeaking力を向上させるための一問一答英訳問題集

またTOEICの活用に加えてオススメするのが、「英会話フレーズ大特訓 ビジネス編 」を暗記することです。

ビジネスパースンがよく使う会話フレーズを、瞬時に口をついて出るように、「日→英」に変換するトレーニングでビジネス英語を身につけるのがこの本のコンセプトです。
85のあらゆるビジネスシーンに対応しているので、この1冊をマスターできればかなりのビジネス英語の引き出しを作ることができます。

❺会議/プレゼン/交渉/電話の各場面の英語表現を覚える

4技能全てで、業務に支障が無いレベルの英語力(B2レベル)を身につけるための勉強の最後が、会議/プレゼン/交渉/電話の各場面の英語表現を覚えることです。

会議/プレゼン/交渉/電話の各場面の英語表現を覚えるべき理由

経験上、海外勤務で特に苦労する場面は会議/プレゼン/交渉/電話の4つの場面です。特にオンライン会議は音が聞こえづらい&顔の表情が見えづらい、ので超難しいです。

会議/プレゼン/交渉/電話の4つの場面に対応するためには、それぞれの場面によく出てくる定型表現を覚える必要があります。

会議/プレゼン/交渉/電話の英語は定型文を暗記してしまう

この4つの場面を攻略するには、それぞれの場面の定型文を覚えてしまうことです。

私は各テンプレートを作って覚えたのですが、その際に役に立ったのが以下の参考書たちです。

この4冊をまず暗記して、それから自分なりのテンプレートを作っていくのをオススメします。これをすることによって、ある程度この4つの場面については自信を持って英語で対応できるようになります。

◆まとめ