2022年度入試から上智大学の英語の外部試験に、リンガスキルが追加されることになりました。
ここでは、リンガスキルを採用している上智大学と立教大学志望者のために、リンガスキルでB1レベル以上を取るための戦略をご紹介していきたいと思います。
上智・立教志望ならB1レベル以上が必要
まずB1レベルを目指す理由からお話します。
立教のサイトによると、2021年度の外部試験合格ラインは1,950点程度だったようです。
英検の1950点のレベルはどのくらいなのかというと、CEFR B1レベルの下限値くらいになります。CEFRとは、ヨーロッパで作られた英語力を評価するための基準になります。
立教で採用されている外部試験のB1レベルが緑で囲まれた部分になります。
CEFR B1レベルの定義としては、以下のようなことができるレベルを指します。
・仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
・その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
・身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
立教でB1の下限値が最低ラインということは、上智の場合だとB1の上限値ないしB2レベルが必要になってくる可能性があります。
いずれにしてもまずはB1レベルを目指して勉強する必要があります。
戦略❶:リスニング・リーディング対策は共通テストの勉強+過去問
それでは本題に入っていきたいと思います。リンガスキルでB1レベル以上を取るための戦略の1つ目が、「リスニング・リーディング対策は共通テストの勉強+過去問」になります。
リンガスキルのリスニング・リーディング試験は、共通テストと類似した問題が出題されます。
上智・立教レベルを志望する受験生であれば、共通テストでも高得点を狙うと思いますが、リンガスキルのリーディング・リスニングについては、共通テストの勉強で概ねB1レベルを狙うレベルに到達できるはずです。
共通テストの勉強に加えて、あとやることは過去問演習です。過去問演習を行うことで、出題傾向が分かるので、共通テストの勉強の合間などにちょこちょこ過去問を解いておくといいと思います。
市販ではリンガスキルの過去問は販売されておりませんので、独自にリンガスキルを定期的に受験し得られた最新の問題をリーディングだけではありますが、下記の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
戦略❷:ライティングはメールの定型文とレビュー・記事・アイデア提案の書き方をマスターする
リンガスキルのライティング問題は、2つのパートで構成されています。
パート1は、与えられた短いテキスト、通常は電子メールを読み、与えられた文章中の情報と 3 つの箇条書きを使用して、少なくとも 50 語の電子メールを書く問題になります。パート1の攻略法は、メールの定型文を覚えることと、過去問を解くことです。
パート2は、180words以上のレビューや記事、アイデア提案などを作る問題です。レビューや記事、アイデア提案などの文を作成するには、それぞれの書き方をマスターする必要があります。パート1と同様、過去問を数多く解くことでこういった書き方をマスターすることができます。
現在、リンガスキルに関する過去問集などは無い状況のため、定期的に受験し得た問題を下記の記事にアップしています。過去問だけではなく、解答例や解き方、予想問題を揃えていますので、是非参考にしてみてください。
リンガスキルGeneral ライティングの過去問、解答法と対策
戦略❸:スピーキングに最も時間を費やす
リンガスキルの4つの試験の内、最も難易度が高いのがスピーキングです。これは一筋縄ではいかない試験です。実際に出題された問題を一部ご紹介します。
[最新の過去問]
My english friend is doing a project about people’s attitude to sport.
He will ask you questions about
・benefits of playing sport
・sports cloths
・learning a new sport
・problem of playing a lot of sports
・sport on television
Q.What’s the benefits of playing sport?
Q. How important is sport cloths?
Q. What is the best way to learn a new sport?
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スピーキング問題は、英語力だけではなく、ある事象に対する知識や自身の考え方を英語で説明することを求められます。これは一長一短でできることではないので、ある程度の準備が必要になります。
難易度が高いからこそ、スピーキングで高得点を取れると他の受験生に差をつけられることができます。スピーキングについても、独自に対策集を作ったので参考にしてみてください。
リンガスキルGeneralの解答法、過去問及び対策集[スピーキング編]
戦略❹:自宅受験をできるだけたくさんする
リンガスキルでB1レベル以上を取るための戦略の最後は、「自宅受験をできるだけたくさんする」になります。
リンガスキルは自宅受験ができるので、他の外部試験と比べて、受験回数を多く設定できます。やろうと思えば、1週間に1回くらいのペースで受験できます。
多くの受験経験を積み重ねることで、受験の特徴を把握でき、またもしかしたら何回も受験することで偶然にも実力以上の点数を出せることもあるかもしれません。
とにかくガンガン受験すること、それがそのまま対策になります。
また受験が終わった後は、軽くふりかえりを行うとベストです。メモなどで残すと効果的です。ふりかえる内容は、
・どういう問題が出題されたのか
・受験した時に感じたこと(例:リスニングのこの問題の時は、設問を見ながら英文を聞いたほうがよかった)
簡単なふりかえりで構わないので、受験後は上記のような内容を含めてふりかえりをすると、次回の受験で非常に役に立ちます。
以上になります。
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