独学文系の私が感じた気象予報士試験の難易度

気象予報士試験対策
スポンサーリンク

数年前に独学で気象予報士試験に合格。1回目の受験では、一般知識、専門知識共に不合格。2回目は一般知識のみの合格で、専門知識で不合格。学科免除があったにも関わらず、2年放置して再度受験。3回目で一般知識・専門知識試験、実技試験に合格。

この記事では、独学文系の私が感じた気象予報士試験の難易度を紹介していきます。

スポンサーリンク

気象予報士試験の概要

本題に入る前に先ずは気象予報士試験の概要からみていきます。

気象予報士試験は学科試験と実技試験の2つの試験が行われます。学科試験はマークシートによる多肢選択式,実技試験は記述式。いずれも筆記試験により行われます。

<学科試験概要>

学科試験では「一般知識試験」と「専門知識試験」の2つの試験が行われます。

予報業務に関する一般知識の科目

・大気の構造・大気の熱力学・降水過程・大気における放射・大気の力学・気象現象・気候の変動・気象業務法その他の気象業務に関する法規

予報業務に関する専門知識の科目

・観測の成果の利用・数値予報・短期予報・中期予報・長期予報・局地予報・短時間予報・気象災害・予想の精度の評価・気象の予想の応用

<実技試験概要>

試験は「実技試験1」と「実技試験2」の2つの試験が行われます。

実技試験科目

・気象概況及びその変動の把握・局地的な気象の予報・台風等緊急時における対応

<合格基準>

学科試験(予報業務に関する一般知識):15問中正解が11以上

学科試験(予報業務に関する専門知識):15問中正解が11以上

実技試験:総得点が満点の70%以上

※ ただし,難易度により調整する場合あり

この難易度により調整する場合ありというのは、合格率を5%前後に調整するという意味と捉えていいと思います。

つまり気象予報士試験は実質相対評価の試験ということです。

スポンサーリンク

気象予報士試験を勉強しはじめた時のおおよその学力

私自身が気象予報士試験の勉強を始めたのは、大学4年の終わりで、出身大学は某MARCHです。大学受験も数学受験ではなかったのでゴリゴリの文系人間です。

MARCH卒から年収2000万を目指せるキャリアとは

ですので、完全な文系人間が気象予報士試験を受験して、感じた難易度だと思ってみていただければと思います。

スポンサーリンク

独学の文系出身者が感じた気象予報士試験の難易度

それでは本題である独学文系の私が感じた気象予報士試験の難易度を紹介していきます。

先ず学科試験についてですが、結論から先に言うと「学科試験は一般知識の計算問題さえクリアできれば、どうにかなる試験なので、難易度はやや難しいレベル」というのが、私が感じた学科試験の感想です。

ではこのように感じた理由をみていきます。

<一般知識試験の問題構成>

全15問

10問前後→記憶問題

5問前後→計算問題

ざっくりと一般知識試験の問題を分けるとこんな感じになります。合格基準が11問以上の正解なので、文系の方も必ず計算問題で数問は正解しないと合格できない試験になっています。私の経験上、記憶問題は頑張れば8問ないし9問は解けるようになるので、あとは計算問題で2問ないし3問を解けるように勉強を行えば合格することができます。ただこの2,3問を解けるようになるのが私の場合は非常に苦労しました。以下の2冊を使ってどうにか解けるようになりましたが、やはり苦労はしました。


気象予報士試験 大気の熱力学・力学徹底攻略 (資格試験らくらく合格塾)

※現在この書籍は、入手が非常に困難になっています。同じような内容で、私が気象予報士合格時に大気の熱力学について覚えたことを

[気象予報士試験対策]独学文系から難問「大気の熱力学」を完璧にマスターするための問題集

にまとめましたので、是非参考にしてみてください。

計算問題以外の記憶系の問題は、一般知識、専門知識ともにあまり苦労せずに解けるようになったので、難易度としては「学科試験は一般知識の計算問題さえクリアできれば、どうにかなる試験なので、難易度はやや難しいレベル」というのが私の結論です。

続いて実技試験についてです。

結論から言うと、「実技試験は、一筋縄では合格できないけど、きちんと対策を講じれば合格できる試験」というのが私が感じた実技試験の感想です。

 

 

 

 

 

 

 

上図が実技試験の各問題に対する私が感じた難易度です。一つずつみていきます。

先ず穴埋め問題についてですが、天気記号などの知識と学科試験の知識で大半は解答出来るので、難易度は低いと感じました。独学でも8割以上は正解できるようになります。図表記入問題については、この問題は温暖前線などの書き込みが出題され、各事象に関する深い知識や正確に資料などを読み取る力などが必要になってきます。最初は難しく感じますが、問題を解いていくうちに解答するコツも分かり、また正解にはある程度の幅が設定されているため、読み取りに多少の誤差が生じても得点できる問題なので、難易度はやや高いかなといったところです。これについても独学でも8割程度は解けるようになります。最後に文章記述問題ですが、これは難易度が高い問題だと感じました。この問題は、様々な事例に関する深い知識、資料や天気図から正確な情報を読み取れる力、そして求められているものを論理的に伝えられる文章力など気象予報の総合力を試される問題になっています。ただ私の経験上、独学でも文章記述問題は事例問題を多く解き、文章力を磨いていけば、6割から7割近く解けるようになります。

結論としては実技試験は文系独学であることのデメリットがあまり無いので、簡単ではないですが努力でどうにかなる試験ということで、「実技試験は、一筋縄では合格できないけど、きちんと対策を講じれば合格できる試験」が、私が感じた実技試験の難易度という結論になりました。

以上になります。

また気象予報士試験の具体的な勉強法などの情報も以下の記事にまとめていますので参考にしてみて下さい。

独学で気象予報士試験合格を確実にする勉強法[学科試験編]

独学で気象予報士試験合格を確実にする戦略と勉強法[実技試験編]

独学で気象予報士試験を突破するためのオススメ教材まとめ

独学で気象予報士試験を突破するためのオススメ教材まとめ

気象予報士資格を取ったなら(取ったら)いっそパイロットを目指すのはどうか

自社養成パイロット試験、航空大試験にW合格した私の学生時代の過ごし方&受験体験記

コメント

  1. […] 文系出身者の私が思う気象予報士試験の難易度は、文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのかにそれぞれ書いていますので、こちらも是非ご覧いただければと […]

  2. […] また学科試験の勉強法は、独学で気象予報士試験合格を確実にする勉強法[学科試験編]もに、文系出身者である私が思う気象予報士試験の難易度は文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのかにそれぞれ書いていますので、こちらも是非ご覧いただければと思います。 […]

  3. […] また学科試験の勉強法は、独学で気象予報士試験合格を確実にする勉強法[学科試験編]に、文系出身者である私が思う気象予報士試験の難易度は文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのかにそれぞれ書いていますので、こちらも是非ご覧いただければと思います。 […]

  4. […] 文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのかに […]

  5. […] 文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのかに […]

  6. […] 文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのか […]

  7. […] 文系出身者が独学で気象予報士試験に合格するのは難しいことなのか […]