JAL自社養成試験で求められるCEFR B2レベルの英語力を身につける勉強法

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数年前、航空大、自社養成試験にW合格した者です。TOEIC900点を持っています。

JALの自社養成試験では、年々受験者に求める英語力が高まってきています。JALの採用サイトのQ&Aには以下のように書かれています。

パイロットになるためには、どの程度の英語力が必要なのでしょうか?
“1年以上にわたる基礎訓練を海外で行うこと、またパイロットとして国際線に乗務することから一定度のレベルが必要です。
JALでは、CEFR基準におけるレベルB2相当以上の英語力を訓練投入要件としていますので、採用選考時においても同程度の英語力を有していることが望ましいです。
昨年度の採用選考ではケンブリッジ英語検定(Linguaskill)の試験を実施しました。”
このCEFR基準のB2レベルとはどれくらいのレベルなのか?そしてB2レベルの英語力を身につけるにはどういう勉強をすればいいのかをこの記事ではご紹介していきます。
またケンブリッジ英語検定(Linguaskill)については、以下の記事にまとめていますのでご参照下さい。
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CEFR基準のレベルB2とはTOEICでいうとどれくらい?

文部科学省が出しているCEFRの各レベルと各英語試験との対照表は以下の通り。
引用:文部科学省
この対照表を見ると、CEFR B2レベルはTOEIC換算で1560-1840となっています。
対照表の下段に
※ TOEIC L&R/ TOEIC S&Wについては、TOEIC S&Wのスコアを2.5倍にして合算したスコアで判定する。
と書かれているので、
TOEIC L&R(990点満点)+TOEIC S&W(各200点満点/計400点満点)✖️2.5
=1560〜1840
ということになります。
そして、TOEIC L&R/ TOEIC S&Wの換算は以下の通り
これを見ると、TotalスコアでCEFRの下限値である1560を超えるには、ざっくり
(L&R/800点) + (Speaking/150✖️2.5=152.5) + (Writing/150✖️2.5=152.5)
=1562点
になります。
ちなみに英検でいうと英検準1級レベルです。

結論

CEFR基準のレベルB2とはTOEICでいうと、ざっくり

Listening&Readingで800点以上
Speakingで150点以上
Writingで150点以上
になります。
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JALはどのようにして受験者の英語力を測っているのか?

おおまかにJALが求めるCEFR B2のレベルは分かりましたが、では実際JALはどのように受験者の英語力を測っているのか見ていきます。
JALの選考試験は以下の通りです。

この選考過程で、英語力を測るのは、
・エントリーシート
・テストセンター
・英会話試験
の3つになります。

エントリーシート

エントリーシートには通常、TOEICの点数などを記載します。
CEFR B2レベル相当だと、上記で見た通り
Listening&Readingで800点以上
Speakingで150点以上
Writingで150点以上
の点数を書く必要があります。
※SpeakingとWritingについては、まだ就活市場でも注目度が低いので、書かなくてもいいのですが、150点以上取得していれば必ず書いた方がいいでしょう。

テストセンター

テストセンターで行われる英語試験は、リーディングになります。内容はそこまで難易度が高くありません。しかし内容が難しくないと言うことは、周りの受験者の得点も相対的に高くなる傾向があります。
ここで大切なのは、テストセンターはテストセンターを突破することを考えるのではなく、受験者の中で上位に入ること、つまり高得点を取ることを考えた方がいいということです。
自身の受験経験と合格者の話を聞く限り、このテストセンターの点数は、自社養成試験の最後の試験まで参考にされる可能性が高いです。例えば英会話試験でボーダーギリギリだった場合にテストセンターの英語で判断されたり、面接試験でも採用担当の手元にはテストセンターの点数があり、参考にしているようです(特に英語の得点)。
私の主観になってしまいますが、
テストセンター英語では、受験者の上位10%以内に入らなければ、最終的な内定は難しいと思います。
テストセンター突破を考えるのではなく、是非高得点を取れるようにしてください。
テストセンターで行われる英語試験は、リーディングです。
<出題形式>
制限時間20分、難易度は高校~大学受験レベルとされています。出題されるジャンルは
語彙、語法、文法、長文読解など。リスニングやライティングなどの分野は出題されず、大学入試のセンター試験と類似したリーディング問題が出題されます。難易度も大学入試までのレベルと考えて良いようです。

英会話試験

英会話試験では、リンガスキルが実施されます。
JALが実施しているリンガスキル試験は、CBT形式のスピーキングのみの試験になります。
私は定期的にリンガスキルを受験しており、最新の出題内容を含む対策集を以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。
2022.2にリンガスキルを個人的に受験しました。最新の過去問を以下の記事にアップしています。

結論

JALの自社養成試験では、
・エントリーシートにTOEICなどの点数
・テストセンターでのリーディング試験
・英会話試験(リンガスキル試験)でのスピーキング試験
で受験者の英語力を測っています。
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JAL自社養成試験で求められるCEFR B2レベルの英語力を身につける勉強法

上記で見てきた通り、JAL自社養成試験突破のためには、
TOEICのL/R 800点 (できればTOEIC S/W それぞれ150点)
テストセンター英語で上位10%以内
リンガスキル(CEFR B2レベルのスピーキング力)
をそれぞれクリアしていく必要があります。

TOEICのL/R 800点取得のための勉強法

これを取るのが最優先課題になります。
エントリーシートに書けるだけではなく、英会話試験(リンガスキル)を解くうえでの土台になります。

TOEICの教材は市販で様々なものが販売されているので、自分に合ったもので勉強していけばいいと思いますが、ここでは私のオススメの教材もご紹介しておきます。

オススメ教材:スタディサプリ

スタディサプリENGLISH TOEIC®対策

スタディサプリとは、リクルートが提供しているTOEIC専用のアプリです。内容としては動画での授業を含むPart別の対策講義と文法講義、そして単語問題集、実践問題集になります。私はこのアプリを使用してTOEIC900点を取得しました。スタディサプリをオススメする理由は、これだけでTOEICのリスニングの勉強が完結できることと(リーディングもこれだけでできる)、あとはスマホ1つで勉強できるという利便性です。

具体的な使い方は以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

TOEIC700点から800点を最速で取るための勉強法

また、スタディサプリには、コーチングプランというのもあり、これは簡単に言うと、スタディサプリに加えて、担当のコーチが就くプランです。

スタディサプリEnglish コーチングプラン
TOEICのエキスパートが、自分の目標点数と試験までの時間を見据えて学習プランを練ってくれ、かつ日々の進捗状況もモニターしてくれます。

もしTOEIC800点が取得できなかった場合は、テストセンター英語で高得点を取ることに頭を切り替えてください。最悪TOEICの点数が低くても、テストセンター英語で高得点を取れれば、十分挽回できます。

テストセンター英語の攻略法

テストセンター英語の攻略法は

TOEICの学習過去問

です。

テストセンターの英語では
1.同意語
2.反意語
3.言葉の説明
4.空欄補充
5.誤文訂正
6.和文英訳
7.長文読解
が出題され、主に語彙力、文法力、読解力が求められます。

TOEICを学習すれば、概ねカバーできる内容です。

ただし、テストセンターの英語は同じ問題が頻繁に出題されるので、過去問に目を通すことで正答率を大きくUPさせることが可能です。以下の記事にテストセンター英語の過去問をまとめましたので参考にしてみてください。

テストセンター英語の過去問集

リンガスキル(CEFR B2レベルのスピーキング力)の勉強法

TOEIC Speaking/Writing150点よりも、リンガスキルの勉強が優先です。最悪、TOEIC Speaking/Writingは受けなくてもTOEIC L/R800点とリンガスキル CEFR B2レベルの実力を身につけていれば問題ないでしょう。

リンガスキル スピーキング試験の概要

引用:ケンブリッジ

リンガスキルスピーキング試験の勉強法

この試験に関する参考書や問題集などがほとんど存在しません。
ということで、ケンブリッジのサイトにあるサンプル問題を基に、自分なりにどいう問題が出題されるか想像しながら、各パート毎の勉強を進めていくしかありません。
実際私もリンガスキルの試験を受けた時は、そのように勉強を行いました。
ただし、これは物凄く非効率的な勉強の仕方で、膨大な時間を要します。JALの自社養成試験までまだ時間に余裕のある方は、やってみてもいいと思います。
前置きが長くなりましたが、
結論としては、私が作ったリンガスキル対策集を軸にして勉強するのが一番効率的な勉強法だと思います。この対策集には、定期的にリンガスキルを受験して得た最新の問題も適時アップしています。
※2022.2 個人的にリンガスキルを受験
この対策集1冊で、リンガスキル試験の解き方、そしてCEFR B2レベルの取得まで出来ると思っています。
是非JAL自社養成試験予定の方は、参考にしてみてください。

[おまけ]TOEIC Speaking/Writingの勉強法について

もし時間に余裕のある方は、TOEIC Speaking/Writingの勉強をやってみてください。

Speakingの勉強法については、

2ヶ月でTOEICスピーキングテストで160点を取るための解答法と問題集

にまとめていますので参考にしてみてください。

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