独学による気象予報士試験合格体験記

学科試験対策
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数年前に独学で気象予報士試験に合格。1回目の受験では、一般知識、専門知識共に不合格。2回目は一般知識のみの合格で、専門知識で不合格。学科免除があったにも関わらず、2年放置して再度受験。3回目で一般知識・専門知識試験、実技試験に合格。

この記事では、気象予報士に独学で合格した私が、どのように勉強し、どのように気象予報士試験に臨んだのかを時系列でご紹介していく記事になります。

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気象予報士試験挑戦を決意した大学4年の秋

大学4年の6月頃、念願だった某航空会社の操縦士試験に合格。その後、大学の単位をほぼ取り終えていた私は、毎日遊びふけっていた。

とはいえ、卒業までのせっかくの自由な時間を、遊びだけで終わらせるのは勿体ないなと秋ごろに感じ、何か自分のために出来ることは無いかと考え、気象予報士試験受験を決める。

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1回目の受験

某有名通信教育のXXXCANに申込み、勉強を開始。毎日1時間程勉強をして、受験に臨みましたが撃沈。

学科試験の計算問題がさっぱりで、自己採点で15問中8問しか正解出来ず、話になりませんでした。

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仕事をしながらの2回目の受験

某航空会社に入社後、2年間は研修期間。仕事の合間に、勉強をしました。課題である計算問題を克服するために、「気象予報士試験大気の熱力学・力学徹底攻略」という本を購入して、ひたすら計算問題に取り組みました。


気象予報士試験 大気の熱力学・力学徹底攻略 (資格試験らくらく合格塾)

※現在この書籍は、入手が非常に困難になっています。同じような内容で、私が気象予報士合格時に大気の熱力学について覚えたことを

[気象予報士試験対策]独学文系から難問「大気の熱力学」を完璧にマスターするための問題集

にまとめましたので、是非参考にしてみてください。

それ以外は、1回目の受験の時と同様に某有名通信教育のXXXCANのテキストと過去問で勉強をしました。

そして2回目の受験に臨みます。

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挫折

ある程度準備をしてきて、自信もあったのですが、結果は一般知識は合格。専門知識で不合格。

挫折を味わった社会人1年目でした。

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再挑戦の決意

2回目の不合格で、完全に心の糸が切れた私。そうこうしているうちに、会社の操縦訓練が始まり、気象予報士のことは忘れ訓練に励みました。

そして、2年後、操縦の基礎訓練が終了し、次の訓練が始まるまで調整期間として4ヶ月程の時間を急遽得ることが出来ました。

思わぬ形で時間ができた私は、心の中に閉まっていた気象予報士試験挑戦を掘り起こし、再挑戦を決意しました。

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猛勉強の4ヶ月間

前回までの受験を再度分析し、自分に何が足りなかったか、そしてより効率的な勉強法は他に無いか考え、自分なりに戦略を立てました。

先ず、某有名通信教育のXXXCANとはさよならをして、学科試験対策として、「気象予報士過去問徹底攻略」を選定。

問題数が非常に多くて、かつ解説もしっかりしていたので、この本を選びました。また計算問題対策としては、前回手応えがあった「気象予報士試験大気の熱力学・力学徹底攻略」を引き続き選定。
学科試験についてはこの2冊を徹底的にやり込み、仕上げて行きました。
実技試験については、「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 実技編」を選定。

この本は、実技試験に必要な基礎知識から、天気図や問題文の読み方と着眼点、合格に最も影響が出てくる記述問題の上手な文章の表現方法まで、もの凄く丁寧に解説がされています。

実技試験突破のために、「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 実技編」に記載された天気記号などの基礎知識と論述問題の解答は丸暗記しました。基礎知識を覚えるのは当然として、なぜ論述問題の解答も暗記したかというと、実技試験の論述問題のポイントは、「出題者が求めるキーワードを制限字数内にいかに抜かさずに文章内に入れ込めるか」と、上記の本に書かれていたら。また実技試験は、実技試験1と実技試験2に分かれていて、それぞれ時間が75分と設定されていますが、ボリュームが非常に多く、とにかく時間との勝負になります。短い時間で、出題者の求めるキーワードを理解し、制限字数内に記述するためには、暗記してしまうのが手取り早いと私は思ったのです。

「らくらく突破気象予報士合格テキスト」から基礎知識と論述の問題、そしてそれぞれの解答をカード(というかノートの切れ端)に書き込み通勤中の電車などで暗記しました。

<自作カード>

基礎知識問題

→表(上写真)が天気記号などの問題で、裏(下写真)が解答。

具体的には100種天気記号や8分雲量記号、上中下層の雲記号、 風の強さ、一日の時間区分、台風の強さ・大きさなどをカードで暗記。

論述問題

→表(上写真)が問題文と天気図、裏(下写真)が解答

この学習を行ったことで、キーワードを把握するスピードが格段に上がり、最終的には、天気図を見た瞬間、どういう問題なのか、そして解答のキーワードは何なのかが瞬時に頭に浮かぶくらいのレベルまでいきました

そして、あとは「過去問(気象予報士試験模範解答と解説)」をひたすら解いて、学科試験、実技試験の仕上げを行っていきました。

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3回目の挑戦

そしてあっという間に4ヶ月が過ぎ、本番を迎えます。

最初の一般知識では、今までにみたこともないような問題が出題され、少し焦りましたが、合格基準の11問を取れればいいと、自分に言い聞かせて自分の力を出し切る。

専門知識は、問題無く終わる。

最後の実技試験はとにかく時間との勝負でしたので、全ての問題に解答できれば御の字、と思いながら臨みました。難問もありましたが、7割取れれば合格なので、よく分からない問題には時間をかけず、とにかくリズムよく解答。

全ての力を出し切り、3回目の気象予報士試験が終わる。

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歓喜のとき

受験が終わってから約1ヶ月半後、合格発表の日。

自分の自己採点では、学科試験はおそらく合格してると思っていましたが、実技については、五分五分かなと思っていました。

合格発表の時間になり、ネットで結果の確認。

結果は、、、合格。

気象予報士試験に挑戦してから、約3年。途中挫折した時期もありましたが、最後まで諦めずに頑張ってよかったなと思います。

つたない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

また自分なりに気象予報士試験の勉強法をまとめました。以下の記事も是非ご覧いたければと思います。

独学で気象予報士試験合格を確実にする勉強法[学科試験編]

独学で気象予報士試験合格を確実にする戦略と勉強法[実技試験編]

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