数年前に航空大学校を受験し合格。結局、入学はせず、某エアラインの自社養成試験に合格し、現在エアラインの操縦士として勤務。TOEIC L/R 900点、TOEIC SPEAKING180点を持っています。
JAL自社養成英語試験に導入されたケンブリッジ試験リンガスキルの概要と解答法
航空大の英語試験の勉強は、対策が立てづらく、苦労した記憶があります。今振り返ると、もっと効率的な勉強の仕方があったなと思い、この記事を書きました。
みなさんの航空大入試の勉強に少しでも役に立っていただければ幸いです。
航空大1次試験の概要
本題に入る前に先ず英語試験が行われる1次試験の概要から確認していきます。
航空大の1次試験では、総合Ⅰ(筆記)、英語(筆記、リスニング)、総合Ⅱ(筆記)の3科目が実施されます。
<出題形式>
総合1
操縦士として必要な判断・処理能力(計算処理,空間認識,確率,資料の読取等)及び自然科学の基礎的知識についての試験をマークシート方式で実施
総合Ⅱ
時事問題を含む社会常識及び数学(数と式,二次関数,二次方程式,三角比,三角関数,指数関数,対数関数,微分,積分,平面図形,ベクトル等),自然科学(気象,力学,熱力学,波動,電気と磁気等)の一般知識を問う試験をマークシート方式で実施
英語
読解、語彙、熟語、リスニングについて実施
<配点>
総合Ⅰ:100点、英語:100点、総合Ⅱ:150点
<倍率>
引用:航空大学校
1次試験の倍率は毎年およそ2倍〜3倍程度になっています。
7割という数字の意味
この記事は、航空大英語試験で7割を取るための戦略と勉強法について紹介していくものですが、この7割という数字はどういう意味なのか先に説明します。
結論から言うと、私が思う1次試験突破のための最低ラインの数字です。以下の記事にとある方の航空大の成績開示が紹介されていますが、この数字や自分の受験経験、また過去問を解いてみた感じで最低ラインを7割という数字にしました。
ただ、人によって総合Ⅰ・Ⅱが得意という方もいれば逆の方もいると思うので、絶対的な数字ではなく大まかな目安の数字として捉えてもらればと思います。ちなみに私は私大文系でゴリゴリの文系だったので、受験当時は8割を目標にしていました。
戦略❶:語彙・熟語学習に注力する
航空大の英語試験は3つの設問に分かれていますが、設問1,2では語彙問題、熟語問題が多く出題され、設問2ではほぼほぼ語彙問題しか出題されません。
令和3年の設問1では、10問中7問が語彙もしくは熟語の問題が出題されています。
令和3年の設問1
過去10年分の設問1の出題数まとめ
・5文型×2
・品詞の区別×5
・be 動詞×1
・冠詞×1
・時制×8
・人称代名詞×2
・他動詞・自動詞/知覚動詞×2
・疑問詞×3
・助動詞×2
・接続詞,前置詞×8
・単数・複数×1
・態×1
・語彙×21
・熟語×17
・動名詞・不定詞×4
・関係詞×3
・比較×1
・分詞×2
・否定×1
・固有名詞×1
・語法×4
・会話表現×4
上記の通り、語彙と熟語問題は多く出題されますので、先ずはこの2つを集中して対策することをオススメします。
以下オススメの対策本です。
語彙問題対策
熟語問題対策
戦略❷:文法は広く浅く
設問1の空欄補充問題では、語彙・熟語意外に文法問題も出題されます。また設問3の和訳問題を解く上でも、基本的な文法知識は必要になります。
設問1の文法問題では難解な問題は出題されません。1冊大学受験レベルの文法問題集をやれば対策できます。
もし勉強の時間的余裕がない方は、下記の記事に設問1の対策集を作成しましたので、ご活用いただければと思います。
戦略❸:和訳問題集を1冊仕上げる
設問3では、和訳問題が出題されます。和訳問題攻略のためには、とにかく多くの和訳問題を解くことが必要になります。
オススメの和訳問題集
戦略❹:リスニングはTOEICを活用
リスニング問題対策としてオススメの学習法は、TOEICです。理由は教材が豊富に揃っているからです。航空大のリスニング問題ははっきり言って簡単です。TOEICでリスニングの練習をしておけば、あとは全く対策なしで攻略できるレベルです。
戦略❺:過去問演習をしっかりやる
イカロスから出版されている、パイロット入試問題集に航空大英語試験の過去問が掲載されています(リーディングのみ)。
アマゾンなどで過去数年分は手に入れれるので、最低5年間分は購入してやり込みましょう。
★そもそもTOEIC700取れれば特別な対策は必要ない
ここまで航大の英語試験対策を紹介してきて何なのですが、結局TOEICで700点を取れれば、航大の英語試験では7割を取ることができます。もし、時間的余裕がある方や将来国際線に乗務したい方は、TOEIC700を目指す方が、私はいいと思います。以下にTOEICをオススメする理由や勉強法をご紹介しますので、TOEICの勉強で航大受験対策を行う方は是非参考にしてみてください。
TOEICをオススメする理由&TOEIC勉強法
TOEICをオススメする理由①TOEICテストで高得点を取れれば、航空大英語試験でも高得点を取れるから
②TOEICと比べて、航空大の英語対策の書籍が過去問以外殆ど無いため
③TOEICテストは、開催頻度も多く、点数化されるので、モチベーションの維持に繋がるため
①TOEICテストで高得点を取れれば、航空大英語試験でも高得点を取れるから
航空大の英語試験は、リーディングとリスニングが出題されます。必要とされるのは、単語、熟語、文法、読解、リスニング力などですが、TOEICも似たような力が必要です(多少TOEICは、ビジネス英語の意味合いが強いですが)。
私の経験から言うと、TOEICで700点以上を取れれば、航空大英語試験も7割は取れます。
航空大英語試験のスコアとTOEICのスコアには、高い相関性があると思います。
②TOEICと比べて、航空大の英語対策の書籍が過去問以外殆ど無いため
航空大の英語試験に特化した参考書などは過去問以外にほとんどありませんが、一方TOEIC関連の書籍は、豊富にあるので、学習しやすい環境にあります。
③TOEICテストは、開催頻度も多く、点数化されるので、モチベーションの維持に繋がるため
航空大受験は、孤独で不安な戦いです。大学生なら、周りが遊んでいる時に、1人受験準備をしていかなければいけませんし、果たして自分はパイロットになれるのかどうかと不安な日々を送ります。そういった意味では、TOEICは頑張れば点数が上がっていき、目に見える結果がでるので、自信もつき、モチベーションの維持にも繋がっていきいます。
こういった理由から、航空大英語試験の勉強は、TOEICを活用することをオススメします。
TOEICのオススメ勉強法はスタディサプリ
航空大受験者は、英語以外も当然準備する必要があるので、効率的に英語も勉強していかなければいけません。そのニーズに応えられると私が思うのが、スタディサプリというアプリです。
様々なTOEIC学習教材を試してきましたが、私が思う最強のTOEIC学習教材は「スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST対策」(以下スタディサプリと省略)というアプリ学習教材です。
スタディサプリは、2017年9月にリクルートから発表されたTOEIC学習に特化したアプリで、Part別の対策講義、文法講義、単語問題集、実践問題集のコンテンツから成り、このアプリ一つでTOEIC学習のほぼ全てを網羅でき、航空大英語試験についてもほぼカバーできる教材だと思います。
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