TOEIC840点ホルダーが感じた工業英検2級の難易度

工業英検対策
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Rev.2020年より工業英検は技術英検に名称及び内容が変更になりました。新試験の難易度や勉強法については下記の記事に改めてまとめましたので、ご確認いただければと思います。

技術英検とTOEICの比較表

技術英検1級(旧工業英検準2級レベル)に合格するための4つの戦略

技術英検プロフェッショナル試験で正答率75%を超えるための戦略

技術英検プロフェッショナル試験と旧工業英検1級はどちらか難しいか?

2018年に工業英検2級に合格しました。この記事では、実際に試験勉強をして合格した自身の経験を元に工業英検2級の難易度を分析していきたいと思います。

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工業英検2級の合格倍率

先ずは倍率から見ていきます。

工業英検2級の倍率は、毎回変動はありますが大体30%前後になります。これを見ると、3人に1人が合格できるので、そこまで難しくないんじゃないかと思われがちですが、工業英検2級を受験しにくる人はそれなりの英語力を持った人が多く受けにきますので、この倍率はあまり参考にならないかもしれません。

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工業英検2級試験の問題内容

計6問あり、1問目と2問目は和訳問題、3問目と4問目は修辞問題、5問目と6問目は英訳問題になります。つまり工業英検2級の試験は、和訳問題、修辞問題、修辞問題の3つの問題から構成されていることになります。

 

 

和訳問題は、設問1と2共に、大体100語程度の英文を和訳する問題になります。配点は200点満点中60点分になります。

 

 

修辞問題は、2つの英文を1つの英文に簡潔にまとめる問題と英文の中のインフォメーションワード(重要な情報を持つ語句)に下線を引いて、さらに簡潔な英文に書き直すという問題の2つで、配点は200点満点中80点分になります。

そもそも修辞とは何なのかというと、「言葉を効果的に使って、適切に表現すること」を言いますが、簡単に言うと、なるべく短い文で、分かりやすく、正確な文を書くことを言います。

 

 

英訳問題は、設問5と6共に大体200字程度の日本文を英訳する問題になります。配点は200点満点中60点分になります。

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TOEIC840点ホルダーが感じた工業英検2級の難易度

それでは本題である私個人が感じた工業英検2級の難易度を紹介していきます。工業英検2級の勉強をし始めた時の私の英語力は、TOEICでいうと840点のレベルでした。またその時点で工業英検3級と準2級には合格していましたが、ほとんどその為の勉強はせず過去問を解いたぐらいで合格したので、工業英検の為の勉強もほとんどしていない状態でした。

そういった状態でかつ工業英検2級の勉強を全くせずに、初めて過去問を解いた時は、自己採点になりますが正答率は約40%〜45%前後でした。合格基準が60%なので、結論としては

TOEIC840点レベルだとノー勉では工業英検2級を合格するのは難しい

ということになります。

工業英検2級の問題である和訳問題、英訳問題、修辞問題の内、解くのが難しいと感じたのは英訳問題と修辞問題でした。和訳問題は英文をきちんと正確に理解しさえすれば後は母国語である日本語に変換するだけなので、私の様に日本の学校で英語教育を受けてきた人、あるいはTOEICを勉強してきた人であればある程度解答は出来ると思います。ただ英訳と修辞については、私は勉強したことが無かったので解答するのが非常に難しく、この2つについては勉強する必要があるなと感じました。

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工業英検2級合格に必要なこととは

イメージ的には、私の様に日本の学校(中・高・大)で普通に英語を勉強してきた人、またTOEICなどで英語を勉強してきた人が工業英検2級を合格するのに必要な勉強は何なのかというと、それは

(TOEIC700点レベルの文法・単語)+工業英単語+3C(Correct,Correct,Concise)の原則

だと思います。TOEIC700点レベルの文法力・単語力は既に身についていることが前提であり、その文法力・単語力が土台になって、その上に工業英単語力+3C力(Correct,Correct,Concise)を積み上げ、和訳問題・修辞問題・英訳問題を解くというのが私のイメージです。

 

◼️TOEIC700点レベルの文法力・単語力

TOEIC700レベルの文法力・単語力は、土台に当たる部分になるので、身に付ける必要があるでしょう。TOEICの勉強法は以下の記事にまとめていますので、参考にしてみて下さい。

TOEIC700点から800点を最速で獲る戦略と勉強法

TOEICリーディングセクションの点数UPに必要な3つの戦略

◼️工業英単語

工業英単語の知識は、工業英検2級の試験全般で必要になってくるので、当然勉強する必要があります。具体的にはnucleus(原子核)やsodium(ナトリウム)など、普通の英語学習では目にしない、専門的な単語になります。必要な知識量としては、過去問を解いて8割くらいの単語が分かればいいと思います。8割の理由は、工業英検2級の試験からは辞書の持ち込みが可能なので、残りの2割は「辞書で調べる」もしくは「文脈から判断できる」からです。ただ工業英検2級試験は、問題のボリュームに対して時間が短いので、辞書で調べる時間を極力減らすことも重要になります。8割は最低限のラインと考えた方がいいでしょう。

◼️3C(Correct,Clear,Concise)/正確に明確なそして簡潔な文章を書く力

工業英語には3C(Correct,Clear,Concise)の原則というものがあります。「正確で明確にそして簡潔な文章を書く」というのが工業英語のコンセプトですが、正確に書くというのは当然として、残り2つの明確にそして簡潔な文章を書くというのは、ある程度勉強する必要があります。英訳問題と修辞問題については、特に3Cの原則を踏まえた解答が求めれます。

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まとめ

英語学習のメインがTOEICで、かつスコアが840点の人が感じる工業英検2級の難易度は、「何も勉強しないと合格するのは難しい」ということになります。

TOEICの学習で得た文法・単語を土台にして、工業英単語と3C「正確で明確にそして簡潔な文章を書く」学習に力を入れることが、工業英検2級合格に必要なことだと思います。

以上になります。工業英検2級に挑戦しようと思った方は、こちらの記事もどうぞ。

工業英検2級合格を確実にする戦略と勉強法

 

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