数年前に航空大学校を受験し合格。結局、入学はせず、某エアラインの自社養成試験に合格し、現在エアラインの操縦士として勤務。
文系の人にとって航空大試験の勉強は大変で、自分も凄く苦労したのを覚えています。ただ、しっかり対策を立てて、勉強していけば文系の人でも合格することはできます。
みなさんの航空大入試の勉強に少しでも役に立っていただければ幸いです。
航空大1次試験の概要
航空大の1次試験では、総合Ⅰ(筆記)、英語(筆記、リスニング)、総合Ⅱ(筆記)の3科目が実施されます。
<出題形式>
総合1
操縦士として必要な判断・処理能力(計算処理,空間認識,確率,資料の読取等)及び自然科学の基礎的知識についての試験をマークシート方式で実施
総合Ⅱ
時事問題を含む社会常識及び数学(数と式,二次関数,二次方程式,三角比,三角関数,指数関数,対数関数,微分,積分,平面図形,ベクトル等),自然科学(気象,力学,熱力学,波動,電気と磁気等)の一般知識を問う試験をマークシート方式で実施
英語
読解、語彙、熟語、リスニングについて実施
<配点>
総合Ⅰ:100点、英語:100点、総合Ⅱ:150点
<倍率>
引用:航空大学校
1次試験の倍率は毎年およそ2倍〜3倍程度になっています。
戦略❶:数学・物理に集中
航空大1次試験の総合Ⅱでは、数学・物理の配点が150点中114点と高いので、文系の方も数学・物理の勉強からは逃げることはできません。理系出身者より高得点を取ることは難しいかもしれませんが、ここで点数が開かないように頑張って勉強する必要があります。
私がオススメする数学・物理の勉強法は、スタディサプリというアプリを使った勉強法です。文系の方の場合、どうしても暗記に頼って勉強を進めてしまいますが、このスタディサプリだときちんと数式や法則について受講者が理解できるように講師の方が授業を行ってくれるので、数学・物理の本当の実力が身についていきます。航空大の数学・物理の問題を解くには、暗記ではなく必ず理解が必要です。是非このスタディサプリを活用してみてください。
また総合Ⅰの理系問題対策としては、SPI,GAB/CABの非言語の箇所を勉強すればある程度解くことが出来るようになります。オススメは「最新!SPI3<完全版>」「大手・人気企業突破SPI3問題集」「最新最強のCAB・GAB超速解法」の3冊です。
私はSPI,CAB/GABが最初苦手でしたが、徹底的にこの3冊をやり込んだ結果得意になりました。もし自社養成も視野に入れているのであれば、ここでSPI,CAB/GABをしっかり勉強することをオススメします。
戦略❷:時事問題を含む一般常識と気象・環境問題で高得点を目指す
理系出身者との差を縮めるためには、時事問題を含む一般常識、気象・環境問題で点数を取りにいく必要があります。出題数はそれぞれ2問ずつで、配点としては24点分と少ないですが、ちゃんと準備をすれば得点できる分野なので頑張りましょう。
時事問題を含む一般常識の対策としては「超速マスター!一般常識&時事問題」をオススメします。
問題を解きながら、押さえなければいけない基礎知識が身についていきます。また解説も非常に丁寧なので是非活用してみてください。
気象・環境に関しては、出題される範囲がそこまで広くはないので、きちんと準備を行えば得点を取れます。具体的に過去出題されている箇所は以下の通りです。傾向としては、気象は航空機の安全に直接影響を与える現象が多く出題され、環境は、一般知識レベルの問題が多く出題されている傾向があります。
気象・環境過去出題箇所
・大気の鉛直構造
・フェーン現象
・海陸風
・霧
・台風
・雷
・温室効果ガス
・エルニーニョ現象
気象・環境については、航空大の気象問題に関する良い参考書や問題集が無かったので独自に予想問題集を作りました。気象予報士の資格を持っているので解説なども丁寧に添えました。是非ご活用いただければと思います。
戦略❸:英語は正答7割以上を目指す
理系の人に勝つには、この英語試験でどれだけ点数を伸ばせるかにかかっています。総合ⅠとⅡを勉強していって、どれくらいの仕上がりになるかで取るべき点数は変わってきますが、おおよその目安をお伝えします。
総合ⅠとⅡの仕上がりにある程度の自信がある方⇨英語試験7割〜7割5分
総合ⅠとⅡの仕上がりに若干の不安がある方⇨英語試験8割
いずれにしても7割以上の正答率は必要になります。英語試験の対策については、
にまとめていますが、pointとしては、7割を目指す人はTOEIC700点、8割を目指す人はTOEIC700後半から800点くらいと思って下さい。
内容としては以上になります。最後に全体のpointをまとめると
総合Ⅰと総合Ⅱの理系問題で、理系出身者に置いていかれないようにスタディサプリ
などで準備をして、時事問題を含む一般常識、気象で「超速マスター!一般常識&時事問題」や航空大1次試験総合Ⅱ気象予想問題などで準備をして高得点を取り、英語で航空大英語試験で7割を取るための戦略と勉強法などを参考にして7割以上を目指す
といった感じです。
[番外編]航空大から大手エアラインを目指すのであれば
このコロナ禍で、大手エアラインに就職するには、航空大でのフライトの成績が上位10%以内、かつTOEIC800点を目指すことをオススメします。
航空大入学後は、フライトの訓練に追われるので、英語の勉強をしている暇はありません。航空大の1次試験の勉強時に、TOEIC800点を目標にすることをオススメします。TOEICの勉強法は、
パイロット志望でTOEIC800点を早急に取らないといけない方へ
を参照下さい。
また、航空大でのフライトの成績上位を取るためのコツなどは、
にまとめています。是非参考にしてみてください。
この記事が皆様の航空大受験に少しでも役立ってくれれば幸いです。
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