我が母校である立教大学の入試が2021年度から大きく変わったようです。
立 教 の 2 0 2 1 年 度 入 試 が 大 きく 変 わ りま す
目玉は、
英語の個別試験の廃止(文学部は除く)
英語外部試験(4技能) or 共通テスト(2技能)による選考
でしょう。
英語外部試験は、過去二年分を使用できます。そして共通テストのスコアも提出可能で、英語外部試験と共通テストの内、一番スコアの良いものが選考で使われます。
この記事では従来の試験とは大きく変わった立教入試英語の攻略法を、外部試験の概要や対策も含めてご紹介していきます。
- そもそも外部試験で提出可能な試験は?
- 共通テスト,外部試験それぞれのメリット、デメリットは?
- 外部試験の得点の方が共通テストよりも大きく得点が換算される可能性がある
- 2021年度の外部試験合格最低ライン
- 攻略法①受験までの残りの時間と現在の英語レベルをもとに、外部試験活用か共通テスト一本化かを適切に判断する
- 攻略②スピーキングとライティングの勉強は、リスニングとリーディングのレベルが偏差値50程度(CFER A2)になってから始めるべき
- 攻略法③リスニングとリーディング対策は共通テストの勉強で行う
- 攻略法④外部試験は、「英検」「TEAP」「Linguaskill」「TOEFL iBT」をオススメする
- 攻略法⑤自宅受験の「Linguaskill」「TOEFL iBT」は、受験しまくる
そもそも外部試験で提出可能な試験は?
ケンブリッジ英語検定
Linguaskill(ケンブリッジ英語検定の一部)
実用英語検定(英検)
GTEC CBT
GTEC検定版
IELTS
TEAP
TEAP CBT
TOEFL iBT
の9種類になります。
共通テスト,外部試験それぞれのメリット、デメリットは?
共通テストのメリット
・リスニングとリーディングの2科目のみの勉強でいい
・他大学の入試でも広く活用できる
・受験時期が外部受験と比べて遅いので、準備期間を長く取れる(ただし一部の外部受験は自宅受験可なのでそれは例外)
共通テストのデメリット
・1月まで英語の勉強時間を確保しなければいけない
・本番1発勝負
外部試験のメリット
・複数回複数種類の受験可
・過去2年分のスコアを使えるので、早々にいいスコアを取れれば、残りの時間を他の教科の勉強に使える
・外部試験の得点の方が共通テストよりも大きく換算される可能性がある。(これは後ほどご説明します)
外部試験のデメリット
・スピーキングとライティングの勉強をしなければいけない。最悪、この2科目を勉強した意味が全く無意味なものになる可能性がある。(ただし将来的には役に立つ)
外部試験の得点の方が共通テストよりも大きく得点が換算される可能性がある
これはあくまで推測ですが、立教大学ホームページのQ&Aを見るとその可能性があると個人的には思っています。
ここで、注目して欲しいのは、「統計的処理」の部分。
統計的処理というのは、一言で言うと偏差値に直すことです。
通常試験の難易度は、外部試験>>共通テスト なので、英語が得意な人は外部試験の方が偏差値を高く取れる可能性が高いです。(簡単な試験よりも難しい試験の方が、実力差が表れやすい)
極端な話、共通テストで9割取っても、偏差値換算によって多くの外部試験受験者が共通テスト9割の得点を上回ることもあります。
2021年度の外部試験合格最低ライン
英検の得点だと2021年度の合格ラインは1,950点程度だったようです。
英検の1950点のレベルはどのくらいなのかというと、CEFR B1レベルの下限値くらいになります。CEFRとは、ヨーロッパで作られた英語力を評価するための基準になります。
立教で採用されている外部試験のB1レベルが緑で囲まれた部分になります。
GTEC CBTでCEFR B1レベルを獲得するための勉強法
CEFR B1レベルの定義としては、以下のようなことができるレベルを指します。
・仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
・その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
・身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
攻略法①受験までの残りの時間と現在の英語レベルをもとに、外部試験活用か共通テスト一本化かを適切に判断する
それでは、ここから本題に入っていきたいと思います。上記で見てきた通り、外部試験を活用するのであれば、最低CEFR B1レベルの得点を得られるレベルまで持っていかないといけません。このレベルに持っていけないようであれば、外部試験は活用しない方がいいので、先ず、外部試験を活用した方がいいのかどうかの判断基準を様々なパターン(受験までの残りの時間&現在の英語レベル)から見ていきたいと思います。
外部試験活用判断基準
*ここでは、分かりやすくするためにリスニング・ライティングは偏差値を使っています。
*立教の偏差値を60〜62程度で考えています。
ケース①:現在の英語偏差値40〜50(リスニング・リーディング)/受験まで8ヶ月〜9ヶ月以上の時間がある
→外部試験を活用するべき
ケース②:現在の英語偏差値40〜50(リスニング・リーディング)&他教科偏差値40〜50/受験まで8ヶ月切ってたら
→共通テスト一本化
ケース③:現在の英語偏差値40〜50(リスニング・リーディング) & 他教科偏差値50以上/受験まで6ヶ月以上8ヶ月未満の時間がある
→外部試験活用もあり(残り時間が8ヶ月以上あれば外部試験活用するべき)
ケース④:現在の英語偏差値50以上(リスニング・リーディング)/受験まで6ヶ月以上の時間がある
→外部試験を活用するべき
ケース⑤:現在の英語偏差値50以上(リスニング・リーディング) & 他教科偏差値50以下/受験まで6ヶ月切っている
→基本は共通テスト一本化。ただし、スピーキング・ライティングに少しでも自信があれば、外部試験活用もあり。
判断基準の理由
私の経験上、偏差値40程度(リスニング・リーディング)から勉強をスタートさせたとすると、4技能全てでB1レベル到達までに掛かる時間は、およそ6ヶ月程度だからです。
各技能のレベルの推移はおおよそ以下のイメージです。
①リスニング・リーディングの勉強開始(偏差値40:CEFR A1相当から)
→リスニング・リーディング偏差値50(CEFR A2相当)まで1ヶ月
②スピーキング・ライティングの勉強開始(スピーキング・ライティング勉強未経験から)
→スピーキング・ライティングCEFR A2レベルまで2ヶ月
③リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの勉強(CEFR A2)
→リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング CEFR B1レベルまで3ヶ月
この技能レベルの推移と、受験までの残りの時間&現在の英語レベルを考慮して、上記で述べたような外部試験活用判断に至りました。
攻略②スピーキングとライティングの勉強は、リスニングとリーディングのレベルが偏差値50程度(CFER A2)になってから始めるべき
上でも勉強の順序を書きましたが、先ず勉強すべきはリスニングとリーディングです。理由は、スピーキングとライティングの問題を解いてみれば分かりますが、最低限の単語や文法力、読解力、リスニング力がないとスピーキング・ライティングの問題文すら分かりません。
勉強の順序を再度確認すると、
①リスニング・リーディングの勉強→偏差値50(CEFR A2)まで
②スピーキング・ライティングの勉強(リスニングとリーディングも並行して勉強してもいい)→CEFR A2まで
③リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの勉強→CEFR B1まで
になります。
攻略法③リスニングとリーディング対策は共通テストの勉強で行う
勉強効率を上げるために、リスニングとリーディング対策は、共通テストの勉強で行う方がいいでしょう。
オススメの教材は、スタディサプリです。これだけで、共通テスト対策を含むリーディングとリスニングの基礎は出来上がります。
攻略法④外部試験は、「英検」「TEAP」「Linguaskill」「TOEFL iBT」をオススメする
「英検」と「TEAP」は、対策がしやすく、準用性が高い
「英検」は最もメジャーな外部試験で、教材が豊富に揃っているので対策しやすい。試験内容も大学入試英語と似ています。準1級を取得できれば、B1レベルに到達できます。
英検の勉強で一番ネックになるのが面接になると思いますが、面接の勉強は結局表現のテンプレートを暗記するという単純な勉強です。私は下記のテンプレート集を暗記して準1級を突破しました。是非使って見てください。
英検準1級面接試験対策 トピックに関する質問の解答テンプレート集
英検準1級面接試験対策 ナレーション問題解答 テンプレート集
「TEAP」そもそも大学入試向けに作られた試験なので、多くの大学で準用できます。採用している大学は青山学院や明治、中央など立教大学と難易度が近いものや、早稲田や上智など立教大学を滑り止めにできるレベルの所など、幅広くカバーできます。
「Linguaskill」と「TOEFL iBT」は自宅受験で、受験直前まで受験ができる
「Linguaskill」と「TOEFL iBT」は自宅受験なので申込みから受験までの時間が短く、立教の受験直前まで利用することができます。英語の完成が、受験直前ギリギリになりそうな人は「Linguaskill」と「TOEFL iBT」もオススメです。
攻略法⑤自宅受験の「Linguaskill」「TOEFL iBT」は、受験しまくる
自宅受験で手軽に受験できる「Linguaskill」と「TOEIC iBT」は、とにかく受験しまくることをオススメします。
年に数回と受験回数が限られる他の外部試験と比べると「Linguaskill」と「TOEIC iBT」は、多くの試験を受けることができます。
勉強→受験→勉強→受験
のサイクルを繰り返すことで、試験の特徴を掴めますし、もしかしたら同じ問題も出題されることもあるかもしれません。
とにかくこの2つの試験は受けまくることをオススメします。
大学入試で活用できる リンガスキルの解答法と対策[スピーキング編]
以上になります。
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